腹膜転移した癌を治療する|早めの診察が大切|腸閉塞を放置するべからず

早めの診察が大切|腸閉塞を放置するべからず

ナース

腹膜転移した癌を治療する

痛がる男性

腹膜に転移する癌の特徴

現在では多くの癌が、早期に発見すれば治癒が可能になってきています。しかし進行した癌では、様々な問題が起こり、治療や回復が困難なのです。進行した癌や再発時に起こりがちな現象として、胃や卵巣の癌が原発の部位から移動し、腹膜に転移し腹膜炎を起こすことがあります。これを癌性腹膜炎といい、手術や抗がん剤の治療も思わしい結果が得られない状態です。症状として、腹痛が起こったり、腹水がたまることによる呼吸困難や腸閉塞などが挙げられ、それに対する治療法としても、腹水を抜くなどの対処療法や緩和療法が中心なのです。しかし様々な研究開発により、癌性腹膜炎の新しい治療法が考案され、臨床応用されるようになってきました。

新しい治療法の特徴を知る

癌性腹膜炎に有効な新しい治療法として、免疫細胞療法が挙げられます。患者の体内の免疫細胞を採取し、体外で培養・増殖・選別し、再び患者の体内に戻す治療法です。患者自身の免疫細胞であるので拒絶反応もありませんし、抗がん剤や放射線治療のように、患者の正常な細胞にもダメージを与えることもありません。免疫細胞として、従来は、T細胞や樹状細胞を使用することが多かったのですが、T細胞は癌細胞に対する攻撃性が弱く、樹状細胞は増殖能力が低いという欠点がありました。しかし、NK細胞は、樹状細胞よりも増殖が容易で、癌細胞に対する攻撃性も高いため、癌性腹膜炎のような進行がんや全身に転移した癌に有効であると期待されています。